SWEPは、非対称ろう付け式プレート熱交換器を市場で初めて提供した会社です。SWEPの革新的な非対称流路構成により、冷媒側での熱伝達を最大にし、二次側での圧力損失を最低限に抑えることができます。この非対称プレート設計技術により、従来の熱交換器よりも熱性能が向上し、効率も高くなるため、設置面積を小さくしながら、エネルギー消費量も低減します。
SWEP AsyMatrix™技術の利点として以下が挙げられます。
ろう付け式プレート熱交換器(BPHE)の自立型プレート形状は、シェル&チューブのわずか数分の1の重量、設置面積、および内容積で、卓越したパフォーマンスを実現します。ただし、対称BPHEのプレート設計では、熱性能と流体圧力損失との間のバランス調整で常に妥協が生じます。熱伝達が高くなると圧力損失が過剰になり、システム性能が低下します。
SWEP AsyMatrix BPHEの非対称プレートパターンは、対象アプリケーションに応じて流路形状の最適化を可能にします。SWEP AsyMatrix BPHEは、圧力損失と冷媒充填量を低減しつつ、優れた熱伝達を実現します。これにより、システムのサステナビリティと効率が向上し、熱性能と水力性能も向上します。
非対称BPHEを通る質量流量は、対称BPHEを通る質量流量と同じです。しかしながら、プレートの非対称パターンにより、両側で最適な圧力損失と熱伝達を実現し、エネルギーを節約できます。
より大きな冷却能力を得ようとすると、チラーの流体流量が大きくなります。従来の熱交換器では、流体流量が増加すると、圧力損失が大きくなり、ポンプに必要なエネルギーが増加してシステム全体の効率が低下します。SWEP AsyMatrix技術は、二次側圧力損失と流量を維持しながら内部流路の冷媒充填量を最大30%削減し、卓越した熱伝達とCOPの向上を実現します。
SWEPは非対称熱交換器を初めて市場に提供した企業であると同時に、ボイラー業界向けに特別に設計された熱交換器(SWEP Eシリーズ)を発売した最初の企業でもあります。2023年には最新の非対称プレート設計を発表するなど、常に技術の向上に努めています。
SWEP FI22AS、SWEP PIT5AS、SWEP FI190は、当社の特許取得済みSWEP AsyMatrix技術を搭載したモデルの一部です。これらのモデルは、チラーやヒートポンプのアプリケーションにおいて、わずかな水側圧力損失で高性能を発揮する非対称蒸発器として機能します。全負荷でも半負荷でもフル性能を発揮できます。